アカデミーで着実な成長を遂げたマーカス・ラッシュフォードは、2016年2月、トップチーム入りを果たすと、見事な結果をあげた。
アントニー・マルシャル、ウェイン・ルーニー、ウィル・キーンらが欠場となったヨーロッパリーグの対ミッティラン戦でファーストチームデビューの機会を与えられたラッシュフォードは、そのチャンスをしっかりと両手でつかんで見事2点をマーク。3日後のリーグ戦、対アーセナル戦でも偉業を繰り返した。
その後はレギュラーの座を確保し、15-16シーズンの残りの19試合のうち18試合に先発出
場。8ゴールをあげた。そのうちのひとつがマンチェスター・シティ戦での決勝点、そしてFAカップの対ウェストハム戦での貴重なゴールだ。
FAカップ優勝とともにシーズンを終えると、Euro2016に出場するイングランド代表メンバーにも選ばれるなど、ラッシュフォードにとって大ブレイクの年となった。
13-14シーズンにもその兆しはあった。FAユースカップの対レスター戦で1トップという大役を任されると、その当時は馴染みのあるポジションではなかったにもかかわらず、大舞台でも結果を出せる選手であることを存分に示した。彼にもっとも適したポジションはトップ下だったが、