チェルシーの取りこぼしに期待するユナイテッドだが、ストークから勝ち点3を奪うことが10日の最重要課題だ。
チーム情報:ストークは4月中旬のウォルバーハンプトン戦に0-0で引き分け、来シーズンの1部残留を決定。この試合を含め、年明け以降はリーグ戦14試合でわずか2敗と好調を維持していたものの、その後のボルトン戦に1-2で惜敗し、続くチェルシー戦では7-0の惨敗を喫した。とはいえ、先週土曜日にはエヴァートンと0-0のドロー、5日にも敵地クレイヴン・コテージでフルアムに1-0と競り勝っており、本来の調子を取り戻しつつある。一方、3連勝中のユナイテッドは勝ち点1差でチェルシーを追っているが、10日には確実にストークを倒した上で、ウィガンが敵地スタンフォード・ブリッジで波乱を起こすよう期待したい。
選手情報:ストークのGKトマス・セーレンセンは、チェルシー戦で肩を脱臼(だっきゅう)し、ワールドカップ出場を危ぶまれている状態だ。ストークの主将アブドラーイエ・ファイエも、同じチェルシー戦で鼠径(そけい)部を痛めた。一方のユナイテッドでは、ガリー・ネヴィルがふくらはぎの負傷でここ2試合を欠場。鼠径部の故障に悩まされていたリオ・ファーディナンドは、サンダーランド戦の終了間際に途中出場し、ミッドウィークの記念試合でも27分間プレーした。
注目選手:ストークのマシュー・エザリントンは、クラブの年間表彰式で3部門の最優秀選手に選出。今シーズンは印象的な活躍を披露しており、2月のマンチェスター・シティー戦で負傷するまではイングランド代表に推す声も聞かれていた。
監督:ストークで2期目の指揮を執るトニー・プリス監督は、就任直後こそ不安定な成績に終始したものの、今ではサポーターから絶大な信頼を勝ち取っている。2008年の昇格に続き、2009年に降格を回避したプリス監督のストークは、“2年目のジンクス”に陥ることもなく、余裕の展開で来シーズンの残留を決めた。
主審:マーク・クラッテンバーグ主審は、今シーズンにイエローカード101枚とレッドカード5枚を出している。レッドカードのうち1枚を受けたのが、1月のバーミンガム戦で退場処分となったユナイテッドのダレン・フレッチャーだ。ストークの試合で笛を吹くのは、1-1で引き分けた2月のマンチェスター・シティー戦以来となる。