移籍市場最終日にマンチェスター・ユナイテッドがモナコから獲得したアントニー・マルシャルが、これまで歩んできた道のりを紹介したい。
プレミアリーグでかつて活躍したレジェンド選手であり、同じくモナコでプレーしたティエリ・アンリと比較されることも多いアントニー・マルシャルは、ヨーロッパで最も才能に溢れた若手の1人と言われている。
19歳のマルシャルは、ポルトガルとの親善試合を戦う予定のフランス代表に合流後、移籍手続きを終えるためマンチェスターに飛行機で移動。はじめて所属したCO Les Ulisは、アンリ、そしてオールド・トラッフォードでも愛されたパトリス・エヴラがキャリアをスタートさせたクラブでもある。
14歳でリヨンに加わると、U-16フランス代表で定位置を獲得し、17試合で9ゴールを記録。U-17レベルでは13試合で9ゴールをあげると、U-18でも4試合で3ゴールをマークし、代表レベルで評価を高めていった。フランス国内でもリヨンのU-17で30ゴール以上を記録するなど、周囲もその才能と将来性に異論を唱えることが難しくなっていった。