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特集

ユナイテッドから声が掛かり、移籍が決まっただけでも日本サッカー界にとっては歴史的快挙である。しかし、ユナイテッド入団はゴールではなくあくまでもスタート地点。香川にはいろいろな役割でチームに貢献し、ファンに長く愛される選手になってほしいものだ。

20/06/2012  text by 寺沢薫
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コラム:香川の活躍に思いを馳せる

去る6月5日、本ウェブサイト上で香川真司のユナイテッド移籍合意が発表された。6月中旬時点でまだメディカルチェックが完了しておらず、労働許可証の取得もこれからだが、ユナイテッドの「この夏最初の補強」はイングランドでも広く報じられた。現地の論調はおおむね好評だが、一方で“カガワって誰?”という見出しや「ユニフォームを売るための補強ではない」というクラブ関係者のコメントを引用する記事も多かった。ドイツで活躍していたとはいえ、イングランドではまだ実際にプレーを見た人間が少ないのだろう。チームへ合流して実際に試合に出るまでは、これ以上突っ込んだ記事は出ないはずだ。

それならば、今しかできないことをしよう。香川はイングランドのスタイルに馴染めるのか、本当に“シャツ販促要員”ではないのか、現時点でそんなことを心配しても仕方がない。それに、アレックス・ファーガソン監督が思い描く起用法が不確かな今だからこそ、いろいろなことに思いを馳せることができる。今回は香川が任されるポジションと役割を、勝手気ままに予想してみたい。

まず、彼の特徴が最も生きる“日本人目線”の選択肢。すなわち、ドルトムントで任されていた4-2-3-1のトップ下のポジションだ。小回りが利き、狭いエリアでボールを扱う技術に長けた香川は、プレミアリーグでは希有なタイプ。自らフィニッシュに持ち込むことも、周囲を生かすこともできる彼と同じ特徴を持つ選手は現在のユナイテッドにはいない。宿敵シティーでいうところのダビド・シルバのように攻撃のアクセントとなり、ウェイン・ルーニーとの連係でゴールに絡む。これこそ、日本のファンが望む理想の姿だろう。

ただ、“チーム目線”での現実的な選択肢を考えると、日本代表でも担当しているサイドでの起用が有力となる。実際、昨シーズンのチームはリーグ戦の大半をルーニーとダニー・ウェルベック(またはハビエル・エルナンデス)の2トップで戦っている。ルーニーが低い位置まで下りてくるため4-2-3-1のようにも見えるが、香川がそのままルーニーに取って代わるというのは現実的ではない。かといって、ファーガソンが成長著しいウェルベックやエルナンデスをベンチに置くとも考えにくい。これらを考慮すると、香川のポジションは4-4-2のサイドになる。ユナイテッドの両サイドには、アシュリー・ヤング、ナーニ、アントニオ・バレンシアと豊富な人材がそろうが、彼らはいずれも縦への突破やクロスを持ち味とするタイプ。彼らとは違った特長を持つ香川のサイド起用は、サイドアタックを攻撃の肝と考えるファーガソンにとって魅力的なオプションとなるはずだ。

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