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特集

23 April 2011  Report courtesy of The Express

名勝負:ユナイテッド 4-3 マドリー

ハットトリックを決める活躍をしたロナウドが交代でピッチを去る時、オールド・トラッフォードは総立ちで称賛の拍手を贈った。

サンチャゴ・ベルナベウでの第1戦を1-3と落としていたユナイテッドの準決勝進出の夢は、ブラジル人ストライカーの驚異的な活躍によって断たれた。

マドリーは開始12分にジダン、マクマナマン、フィーゴ、グティと流れるようにパスを繋ぐと、グティが最終ライン後方へとスルーパス。オフサイドラインぎりぎりで抜け出したロナウドに対し、リオ・ファーディナンドがファーサイドのシュートコースを切り、GKファビアン・バルテスは万全の態勢を整えていたかに思われた。ところが意表を突くタイミングと鋭い弾道のシュートはバルテスのニアサイドを抜いてゴールに吸い込まれた。

しかし、ユナイテッドも前半終了直前にギグスの見事なスルーパスに反応したスールシャールがGKカシージャスと交錯しながら折り返したボールをルート・ファン・ニステルローイが決めて、同点に追いつく。

だが後半5分、マドリーはロナウドが再びゴールを奪う。ユナイテッドゴール前で自在にボールを動かしたマドリーはフィーゴのシュートがバーに当たると、そのこぼれ球から再び攻撃を展開。そしてジダンからのスルーパスを受けたロベルト・カルロスのクロスをロナウドが押し込んだ。

アウェーでの2ゴール目を奪ったマドリーは準決勝への切符をほぼ手中に収め、ユナイテッドの勝ち上がりは絶望的となった。

それでもユナイテッドは試合を諦めなかった。失点の2分後にはマドリー陣内に攻め入り、ウェズ・ブラウンからファン・ニステルローイ、スールシャールとボールを繋ぐと、スールシャールは左サイドに開いたセバスチャン・ベロンへとパス。ベロンが左足でペナルティーエリア内へとボールを送ると、マドリーDFのクリアミスを誘ってオウンゴールが生まれた。

同点に追いついたユナイテッドだったが、59分にまたしてもロナウドにゴールを決められてしまう。マケレレがユナイテッドの中盤を突破するパスをフィーゴに繋ぐと、フィーゴはロナウドへとパス。ロナウドがユナイテッド最終ライン手前から鋭く右足を一閃すると強烈なミドルシュートは鋭いドライブシュートとなってユナイテッドゴールに突き刺さった。

だがユナイテッドは屈しなかった。この試合では多くの印象的な出来事が起こったが、その中でもより印象深いのは、アレックス・ファーガソン監督の決断によってベンチで試合をスタートしたデイヴィッド・ベッカムが64分に途中出場するや、71分に目の覚めるようなFKを叩きこんだシーンではないだろうか。

美しいフォームから放たれたシュートは完璧な弾道でゴールに吸い込まれ、カシージャスは一歩も動くことができなかった。

さらに84分には自陣でボールを奪い返したユナイテッドは電光石火のカウンターを仕掛けると、ドリブルで攻め上がったギグスからパスを受けたファン・ニステルローイがシュート。DFに当たって変わったボールを自陣から駆け上がってきたベッカムが押し込んで、ついに逆転に成功した。

ユナイテッドはチャンピオンズリーグ準決勝進出を逃したものの、両チームが攻撃を仕掛け合い、類稀なる個人技が試合を動かした熱狂的な試合はチャンピオンズリーグ史上に残る名試合として人々に記憶されることとなった。