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特集

プレミアリーグの優勝というものは、技術ではなくて気持ちで勝ち取るものなのかも知れない。ユナイテッドの熱意を感じた主審が、自然と長めのロスタイムを取ったのだろう。

― イアン・ロス、タイムズ紙

29/01/2010  Report by Steve Bartram

OT100:偉大なる2ゴール

試合終了間際のゴールというのは、非常に記憶に残るものである。だが、これから紹介するスティーヴ・ブルースの2ゴールに匹敵するものは、そうそうお目にかかることはできないだろう。1993年の4月10日の水曜日、シェフィールド・ウェンズデー戦でその名シーンは生まれた・・・・・・

背景:前年のシーズン終盤に結果を残すことのできなかったユナイテッドは、このシーズンも後半に調子を落としていた。5試合でわずか1勝と不調に陥ったユナイテッドは、オールド・トラッフォードにトレヴァー・フランシス率いるシェフィールド・ウェンズデーを迎い入れた。ユナイテッドには優勝の可能性が残されていたものの、コヴェントリーと対戦する首位アストン・ヴィラに勝ち点2差をつけられていた。

当時:試合開始から主導権を握ったユナイテッドだが、数多く訪れたチャンスを生かすことができずリードを奪うことができない。すると65分、ジョン・シェリダンにPKを決められてユナイテッドは先制を許してしまう。予想していなかった展開にオールド・トラッフォードに訪れた観衆は言葉すら発することができなかった。この判定は負傷したマイケル・ペック主審に代わり急遽笛を吹くことになったジョン・ヒルディッチ主審によって下されたが、彼が多く取ったロスタイムがユナイテッドの運命を大きく変えることになった。86分、ユナイテッドはデニス・アーウィンのCKをブルースが頭で合わせて同点に追いつくと、試合終了間際にはガリー・パリスターのクロスが跳ね返って混戦となった所を、再びブルースが得点。殊勲の逆転ゴールにピッチ、そしてスタンドは大きな喜びに包まれたのだった。「もうわけがわからなかったよ。監督も我を失っていたね」と、当時のアシスタント・マネージャーであるブライアン・キッドが振り返っている。彼の天にも届きそうな勢いのジャンプシーンと、オールド・トラッフォード上空に拳を突き上げたシーンは、いまなおユナイテッドファンの心に焼き付いている。

その後:アストン・ヴィラの試合が引き分けに終わったことで、ブルースの2得点はユナイテッドにプレミアリーグ初優勝という、偉大な称号をもたらすこととなった。26年にも渡りタイトルから見放されていた闇の時代から、ついにユナイテッドは開放されたのだ。ブルースは以下のように語っている。「僕が出会ったユナイテッドファンは、全員が僕に握手を求めてきてはこう言うんだ。『1993年4月10日、シェフィールド・ウェンズデー戦での2ゴール、本当にありがとう』とね」