マンチェスター・ユナイテッド オフィシャルサポーターズクラブ日本支部(MUFC-TOKYO)代表の宮地裕樹氏が、ブルーのユニフォームとジョージ・ベストにまつわるエピソードをつづる。
ユナイテッドのブルー1色のユニフォームで最も知られているのは、ウェンブリーで行われた1968年ヨーロピアンカップ決勝のものであることは言うまでもない。
1966年ワールドカップ決勝でのイングランド代表の赤のアウェーユニフォームとともに、たった一度の栄光でありながらラッキーカラーとしてファンの記憶に長く残っている。
そんなブルーが『ヨーロピアンカップ獲得40周年モデル』として今シーズン登場し、販売も好調だそうだ。
このブルーのシャツ、実は2002-2003シーズンにも期待を持たれて登場していた。この時はチャンピオンズリーグ決勝がオールド・トラッフォードで開催されることもあり、決勝進出を信じてこのラッキーカラーが採用されたようだ。
果たして、今シーズンこそローマの地で40年ぶりにファイナルに臨むブルーを見せてくれるだろうか。
ところで、このブルーのシャツを着てウェンブリーでゴール後に右手を上げたジョージ・ベストの後ろ姿が有名なせいか、今はジョージの背番号はこの時の『7』ということで定着してしまっているようだが、リアルタイムでジョージを知っている皆さんにとっては違和感があるはず。
当時はジョージといえば背番号は『11』。1999年に初めてジョージに会った際に本人に確認したらやはり『7』ではなく『11』、実に70パーセント近くは『11』を付けていたとのこと。
“ジョージ・ベストの再来”と期待された若き快速ウイング、ライアン・ギグズに『11』が与えられたのも納得がいく。