昨夏、ブラジル人MFのアンデルソンがポルトからユナイテッドに加入したとき、ファンの期待は高かったものの、トップレベルでの経験が少なかったため(前シーズンは足の骨を骨折して、9カ月戦列を離れていた)、「長い目で見る必要がある」という声が上がった。
中には「一体誰なんだ?」と考えた人もいたかもしれないが、何者であるかはすぐに分かることになった。
コパ・アメリカに参加し、チームへの合流が遅れたため、アンデルソンがユナイテッドでデビューを果たしたのは、シーズンが開幕して1カ月近くが経った、9月1日のサンダーランド戦だった。
“ロナウジーニョ2世”などと言われていたものの、実際のアンデルソンは、豊富な運動量で黙々と仕事をこなす、規律あるMFで、ディフェンスの間を抜く、正確なパスを得意とする選手だった。
9月26日のコヴェントリーとのリーグカップ3回戦にも出場したが、残念ながら、チームは0-2で敗退。