QPRのハリー・レドナップ監督は、幼少時代にスタジアムで観戦したユナイテッド対アーセナル(ユナイテッドが5-4で勝利)を振り返った。
レドナップ監督は、当時ハイバリーで観戦した際の思い出、ミュンヘンの悲劇を知った時の衝撃について語ってくれた。
「私が10歳の頃だったかな。父と私は大のアーセナルファンで、毎週のようにスタンドの同じ位置から試合を観ていた。ユナイテッド戦はビッグゲームだったからね」
「バズビー・ベイビスも揃っていたし、ユナイテッドはファンタスティックなチームだった。アーセナルを相手に3-0としていたが、それでもアーセナルがカムバックして5-4という素晴らしい試合になった」
「ダンカン・エドワーズをはじめ、トミー・テイラー、ビル・フォルケス、マーク・ジョーンズら偉大な選手が集まっていた。ベストなチームだったと思う」
ミュンヘンの悲劇で多くの若く、将来有望な選手が命を落とした時、国中が悲しみに暮れた。
「国が1つにまとまったような感じだった。私も悲しくて、毎日、毎日、学校に行っては事故に巻き込まれた選手達の回復を祈ったものさ。当時テレビを持っていた家は少なかったし、私の家にも無かったから、選手達の回復具合を知るには待つしかなかった。偉大なGKフランク・スイフトも亡くなってしまった」
「父と母が他界した後、子供の頃に毎日サー・マット・バズビー、それにダンカン・エドワーズの写真を見つけた。当時持っていたもので、選手達が病院で治療を受けている様子のもあった。ダンカンが回復しているという話を耳にしたけれど、彼も亡くなってしまった」