ブライアン ロブソン
サミー マッキルロイ
マーティン・バカンは10年間に渡り、マンチェスター・ユナイテッドを代表する選手として活躍した。センターバックとしてピッチの内外で知的な一面を見せたバカンは、1970年代に6年間主将を務め、1974-75シーズンはチームをディビジョン2の優勝、1977年にはFAカップ制覇に導いた。
バカンは学生時代にスコットランドのアバディーンに所属し、1966年8月にプロ契約を結んだ。スピード出世を果たし、20歳のときにはすでにアバディーンの主将となり、1970年のスコットランドFAカップ決勝では、史上最年少のキャプテンとして優勝に輝いた。
やがてイングランドのクラブの注目を集めるようになり、71-72シーズンには、リヴァプール、リーズ・ユナイテッド、マンチェスター・ユナイテッドが、この若きDFの獲得に乗り出した。そして1972年2月29日、フランク・オファレル監督率いるユナイテッドが、クラブ史上最高額となる12万5000ポンドの移籍金でバカンと契約を交わした。しかし、当時のユナイテッドのチーム力は決して高いものではなく、73-74シーズンにはディビジョン2へ降格するという予想外の経験をすることになった。「降格したのは残念だったが、私はチームに残り、ディビジョン1に復帰する手助けをしたいと思った」とバカンは語っている。