サー ボビー チャールトン
アーサー アルビストン
マンチェスター・ユナイテッドが欧州初制覇を成し遂げた1968年、アレックス・ステップニーはクラブ史に名を残す伝説のGKとなった。
5月のさわやかな夜風に包まれたウェンブリー。ステップニーがエウゼビオの強烈なシュートを止めると、ユナイテッド対ベンフィカの決勝は延長戦へともつれ込んだ。1-1で迎えた計30分間の延長戦では、ユナイテッドのジョージ・ベスト、ボビー・チャールトン、ブライアン・キッドが立て続けにゴール。結局4-1で栄冠を手にしたユナイテッドだったが、ステップニーのセーブの価値が失われることはなかった。
ミルウォールの練習生としてキャリアをスタート
した後、ステップニーは1966年6月に5万2,000ポンドでチェルシーへ移籍。そのわずか3カ月後にはスタンフォード・ブリッジ(チェルシーの本拠地)を離れ、GKとして当時世界最高額の5万5,000ポンドでユナイテッドに引き抜かれた。
マンチェスター・シティーとのデビュー戦では1-0の完封勝利に貢献。シーズン終盤にはリーグ優勝のタイトルを獲得し、オールド・トラッフォードでの1年目を見事な形で締めくくった。ユナイテッド移籍に際し、当時のマット・バズビー監督には「1967年の優勝を狙うために最も重要な戦力」と評価されていたステップニー。正に期待通りの働きぶりだった。