ポルトガル出身のルイス・カルロス・アウメイダ・ダ・クーニャ(ナーニの本名だ)は、パワフルでスピードのあるウインガーだ。2007年にスポルティングからオールド・トラッフォードに移籍してきて以降、“第2のクリスチアーノ・ロナウド”と称されてきた。
ただし、ユナイテッドで大変な実績を残したロナウドのような役割をナーニに求めるのは酷だろう。そもそも2人はプレースタイルが異なるのだ。
ナーニがその真価を発揮し、ロナウドの影から抜け出したのは、この元背番号7がレアル・マドリーへ移籍した2009-10シーズンからだった。しかしシーズン前半は
、故障により、満足に試合にでることができず、ユナイテッドでの将来を怪しむ者もいた。
しかし2010年1月に完全復帰を果たすと、重要なゴールを複数マークするなど、雑音を黙らせる活躍を見せ、アレックス・ファーガソン監督の信頼も獲得した。2009年11月に23歳になったこともあり、選手として精神的にも大きく成長。それまではパフォーマンスが安定せず、ファンをがっかりさせていたものだが、それは若さゆえのものだったことが明らかとなった。
ナーニは、自ら得点を奪うことを好むロナウドと違って、生来のウインガーであり、最大の武器はサイドから絶妙のクロス