ダレン・フレッチャーは大舞台に強い選手である。重要な試合になると、プレッシャーに押しつぶされてしまう選手は意外に多いが、フレッチャーにその心配はない。
ただし、2011年のチャンピオンズリーグ決勝は、ウイルス性疾患から完全に回復できず、ベンチ入りはしたものの出場機会はなく、2008年の決勝(控えのまま出場なし)、2009年の決勝(出場停止)に続き、またもや大舞台を逃すという不運に見舞われた。
疲れを知らない豊富なスタミナ、闘志あふれるプレー、素早い寄せ、強烈なタックルなどを武器に、チームには欠かせない存在となっている。ただし、ユナイテッドでの見事な経歴に反して、遅咲
きの選手だった。それでも、年齢を重ねると共に素晴らしいプレーを披露し、多くの信頼を獲得してきた。
ユナイテッドデビューに関してはある逸話がある。2000年5月に、ヴィラ・パークで行われた試合でユナイテッドの遠征メンバーに入る予定だったが、当時学生だったフレッチャーは、イングランド・サッカー協会(FA)の規定により、帯同することが許されなかった。それから2カ月後には正式にユナイテッドの練習生となったが、今度はけがに悩まされることになり、待望のデビューは2003年3月のバーゼル戦まで待たなくてはならなかった。そして翌シーズンに35試合に出場し、ようやく頭角を現したのだった。