2009-10シーズンのユナイテッドの中で最も輝いた選手と言えば、サッカー選手、チームメート、サポーター、記者が選ぶそれぞれの年間最優秀選手賞を総なめにしたウェイン・ルーニーだろう。
先発40試合で34ゴールを挙げ、キャリア最高の成績を残したルーニーは、紛れもなくイングランドを代表するストライカーへと成長した。
ツートップのより前の方でプレーする4-4-2のシステムも、ワントップとしてプレーする4-5-1のシステム(強豪と対戦するときに採用される)も、ルーニーには合っているようで、ゴールを量産してきた。
「ペナルティーエリアの中でプレーすることが多くなり、主にタイミングの取り方とフィニッシュの精度を上げることを考えていたんだ」とルーニーは明かす。
「最前線でプレーさせてもらったので、たくさんのゴールを奪うことができたと思う。以前はペナルティーエリア内では多くのゴールは決めていなかったんだけど、動き方を工夫してスペースをつくり出すようになったことが、良い方向に作用したと思う」
ルーニーの存在はユナイテッドだけでなく、イングランド代表でも重宝されており、バイエルン・ミュンヘン戦で足首のじん帯を負傷したときは、数カ月戦列を離脱するとの報道もあって、多くのファンを心配させたものだった。
しかし、ルーニーが複数のポジションをこなせる器用さを持っていたり、試合中も献身的に動き回ったりするため、アレックス・ファーガソン監督や代表のファビオ・カペッロ監督が都合のいいように使ってきたことがあったのも事実だ。